ざっくり言って。日本語で「アナグラム」をつくるのは、大変です。難しいです。悩みます。
なぜなら。
日本語では、多くのことを少ない文字数の「ひらがな」「カタカナ」で伝えることができる
からです。
つまり、あるモノゴトを書こうとするとき。日本語だと、少ない数の文字(=「ひらがな」「カタカナ」)で伝えることができる。なのに、英語などのヨーロッパのことばでは、たくさんの文字(=アルファベット)を連ねる必要があるのです。
では、なぜ。
日本語で「アナグラム」をつくろうとするときに、このことが大きな障害となってしまうのか。それは、
並んでいる文字の数が多ければ多いほど、圧倒的に「アナグラム」を作りやすい
からです。
やや、極端な例として。
たとえば、
「ダイガク」 =(大学)
という4文字。これをランダムに入れかえると、できる配列は計算上、
24通り ( =4! =4×3×2×1 )
です。けれども仮に、ほぼ同じ意味の、
〝 university 〟
という11文字。これも同じようにランダムに並びかえると、できる配列は計算上、
9916800通り ( =11! =11×10×…(長いので省略)…×3×2×1
ということになります。まあ、本当は「i」がダブっているので、少し減ります。このダブっている部分を考えに含めれば、計算上は半分ということになるので、19958400通りになります。
もちろん。この「大学」という例は、かなり極端な単語のばあいだということはいえます。また、英語のばあいには、AからZあわせて26文字しかないということも考えに入れる必要もあります。
だけれども。「24通り」VS「39916800通り」という、これだけの差ができてしまうということ。このことは、日本語を使った「アナグラム」が作りにくいということを強く感じさせます。