実は私(サイト制作者)も、これに近い文章を「
引喩」の説明をするときに使っています。
「殷周革命を題材にしている『封神演技』の中でフランス革命の時の言葉を引用するのは、時代が逆転している」ということも気にしないで下さい。
という文の中にある「殷周革命」の「革命」と、「フランス革命」の「革命」とは、意味が異なっています。
まず昔からあったのは「殷周革命」のほうの「革命」ということばです。これは、「王朝が倒されて交代する」という意味です。
だったのですが、日本に西洋文化を取り入れる時に、「revolution」という概念を日本に取り入れることになった。だけども当時の日本には、ピッタリ当てはまる表現がなかった。
しかたがないので、もともとは「王朝が倒されて交代する」という意味の「革命」という語を借りて、「フランス革命」や「ピューリタン革命」という言葉を使うことにした。つまり、議会制になったり身分制が廃止されるといった「revolution」という意味まで、「革命」という言葉で表すことにした。これも一種の「濫喩」です。