吾妻さん!!
あなた自分を 知らなすぎるわ!
誰から見ても その容姿は
目を奪われても
おかしくないのよ?
私 あなたと こんな縁でしか
話した事なかったけど
全く知らない私の耳にも
あなたの噂をたまに 聞くぐらい
注目度あるのよ!
現に「カッコイイ女の子」
部門第一位に 選ばれてるし
性格は確かにちょっと
変わってそうって思うわ
でもそれも ミステリアスな感じで
いいかもしれない
ううん! だからこそ私
もっとあなたの事知りたい
私にはないもの
いっぱい持ってるもの!
十分素敵だもの!
だから
「私なんて」とか言わないで!!
例文は、『アキラとひより』上巻(桐原いづみ/スクウェアエニックス ヤングガンガンコミックス)から。
この引用したところ全部が、「強勢法」です。この部分が「強勢法」だといえる理由としては、具体的には、つぎの3つがあると考えられます。
1つ目は、「!マーク(感嘆符)」を使っていること。「!マーク(感嘆符)」による強調は、そのまま「強勢法」とになっています。これは、「
頓絶法」とも関連します。
2つ目は、ギザギザ型のふき出しを活用していること。このギザギザ型ふき出しは、小説など文字だけで表現っをするようなジャンルでは登場しません。ですがコミックスでは強調のために、よく使われます。
3つ目は、やたらと長いセリフを利用していること。1つのことがら(今回は「アキラ」)について、いろいろな角度で描きだす。それによって、「強調」になっているのです。こちらは、「
敷衍」とも関連します。
このように、「強調」をあらわす3つの方法が、それぞれ相乗効果を生んでいる。こうすることで、「強勢法」としての役割を果たしています。