ただし、この「畳語法」が単に強調のためだけに使われている場合もあります。
例えば、『もっといけいけ!バカオンナ』(鈴木由美子/講談社 コミックスキス)
同棲している男(コウジ)に対して「なーんか もぉあたしたち 別れたほうがよくない?」と言う(92ページ)。
するとコウジは、「そうだなっ しばらくはなれていたほうがいいかもなっ」と同棲している部屋を出ていく準備を始める。
「コウジ行っちゃやだ〜〜っっ
やだ やだ やだ
やだ やだ(93ページ)
というように、「やだ」という言葉が5回もくり返されています(いや、6回か?)。これは、「いやだ」ということを強調したものです。こういう、強調するだけの「畳語法」というのもあります。