- まずはじめに。「ハンバーガー(hamburger)」という英語の単語があった。
このhamburgerという単語は、hamburg+erという切れ目のあるものだった。
([hamburg=ハンブルグ]、[er=っぽい感じのするもの]という音節だったということ)
- なのに。
この「hamburger」という単語のうち「ham」の部分が、食べ物の「ham(ハム)」と似ていた。
- そこで、このhamburgerという単語を、「ham」+「burger」と区切ってみた。
このため「burger」が、「なにかを間にはさむ食べ物」という意味でひとり歩きをはじめた。
- そのうえで「ham(ハム)」という部分に、同じく食べ物をあらわす「テリヤキ」に入れかえた。
- その結果。「テリヤキ」+「バーガー」=「テリヤキバーガー」という単語がつくられた。
こういったプロセスでもって、「テリヤキバーガー」という商品の名前がつけられています。ですので、この例は「異分析」だということができます。
なお、この例については『新語はこうして作られる〈もっと知りたい!日本語〉』(窪薗晴夫/岩波書店)によります。