くくられていることばが、「具体的なもの」と「抽象的なもの」、という異質な結びつきとなっている。そういったものが、このタイプとなります。
このタイプに含まれるものとしては。たとえば、- 「ぼくは持っていた。
- 汚れたレインコートと、夢を」
- (菅原克己『マキシム』)
といったものが、あげられます。(参考:『レトリック事典』)
というのは。これをよく見てみると、- 「汚れたレインコートを持っている」のは
- 「具体的なもの」だけれど、「夢を持っている」のは
- 「抽象的なもの」といえる。
からです。
ですが。
「異質連立(attelage)」というレトリック用語は、なぜかフランスだけで使われているものです。
フランス語「wikipdia」の「Attelage」には、ほんの少しだけ説明が書いてあります。2) en rhétorique,un attelage est l'association d'un terme concret et d'un terme abstrait.
というふうに。
見てのとおり、フランス語です。日本語に翻訳すれば、2)レトリックでは、attelageは具体的な語と抽象的な語とを結びつけたものをいう。
くらいの意味だとおもう。私(サイト作成者)は、フランス語を習ったことがないので自信はちっともないけれど。
なお。
どれか1つを引き立たせるために、ほかのことばは「添え物」として置かれていることも多くあります。