いままで、ずっと、
「二詞一意」のことを、「名詞+and+名詞」でもって「形容詞+名詞」をあらわす、と。そのように書いてきました。
ですが。
じつは、「二詞一意」にはもう1つのパターンがあります。
それは、「形容詞+形容詞」でもって、「副詞+形容詞」をあわらす
というものです。
さて。ここで例文となるのが、“cool and spicy”というフレーズ。『しゅごキャラ!』(PEACH-PIT/講談社 コミックスなかよし)で何度か使われるセリフのようです。
「ようです。」と書いたのは。またもや、このコミックを読んだことがないからなのですが…。
まあ、そのあたりは無視していただくことにして。本題にはいると。
まず、第1として。
“cool”と“spicy”が、どちらも同じく「形容詞」にあたる
ということを確かめます。
つぎに。“cool”と“spicy”とく2つの単語が、“and”で結びつけられている
必要があります。この例文では、見てのとおり“and”によって2つが結ばれています。
なので、このばあい。“cool”については、ただ単に、“spicy”を強めているにすぎない
と考えることができる。と、そのように言うことができます。
つまりこの例文では、“cool”という単語が“very”くらいの強調にすぎない。そのように考えられるのです。
言いかえると。“very spicy”
といった程度の意味だということです。そのように考えれば、「二詞一意」だといえることになります。
ま。たしかに、「二詞一意」ではなく、文字通り“cool”と“spisy”ならんでいると受けとっても、問題ないのだけれど。